【第63回 気象予報士試験 一般知識】問10 温度風の関係をわかりやすく解説
第63回気象予報士試験 一般知識 問10の解説です。今回は、温度風の関係から、高度が高くなるにつれて東風成分が増加する点を判定する問題です。
温度風の問題は、北半球・南半球で向きの考え方が逆になるため、受験生が非常につまずきやすい分野です。
この問題で重要なのは、次の3点です。
- 温度風は「鉛直方向の風の変化」を表す
- 北半球と南半球で向きの判断が逆になる
- 東風成分が増える点を選ぶ
■ 問題文
図は経度方向に帯状平均した南北両半球の1月の月平均温度の緯度高度分布である。
図中の点A、B、Cのうち、温度風の関係から高度が高くなるにつれ東風成分が増加する点の組み合わせとして適切なものを選ぶ。
ただし、図中の等温線で示した気温の単位はKであり、また、図では南半球、北半球の別は示していない。
| 選択肢 | 該当する点 |
|---|---|
| ① | 点Aのみ |
| ② | 点Bのみ |
| ③ | 点Aと点B |
| ④ | 点Aと点C |
| ⑤ | 点Bと点C |
■ 解答
①(点Aのみ)
■ 解き方の方針
この問題では、温度風の関係を使って、上空へ行くほど風がどちら向きに変化するかを読み取ります。
ここで問われているのは、実際の風そのものではなく、高度が高くなるにつれて東風成分が増えるかどうかです。
つまり、各点で温度場を見て、鉛直方向に風がどう変化するかを判断します。
超重要つまずきポイント!
温度風は「その高度で吹いている風」ではなく、高度による風の変化を表します。
そのため、
- 今その場で東風が吹いているか
- 高度が上がるにつれて東風成分が増えるか
を混同しないようにしましょう。
■ 点Aの判定
点Aは南半球側に位置する点です。
周囲の温度場を見ると、温度風の関係から、高度が上がるにつれて東風成分が増加する場になっています。
したがって、点Aは条件を満たします。
ここがポイント!
点Aでは、南半球における温度風の関係を使います。
南半球では北半球と向きの判断が逆になるため、図を読むときに混乱しやすいです。
今回、点Aは問題文の条件である「高度が高くなるにつれて東風成分が増加」に該当します。
■ 点Bの判定
点Bは北半球側に位置する点です。
温度場から判断すると、高度が上がるにつれて西風成分が増加する場になっています。
したがって、東風成分が増加する点には該当しません。
受験生がつまずきやすいポイント
北半球では、温度風の向きを考えるときに、低温側・高温側の位置関係を丁寧に確認する必要があります。
点Bは一見迷いやすいですが、結果として増えるのは東風成分ではなく西風成分です。
■ 点Cの判定
点Cは南半球側に位置します。
ただし、点Aとは温度場の配置が異なります。
点Cでは、高度が上がるにつれて西風成分が増加する場となっています。
したがって、点Cも条件を満たしません。
ここでの注意点
点Aと点Cはどちらも南半球側にあります。
しかし、同じ南半球だから同じ答えになるわけではありません。
各点の周囲の温度場を確認し、温度風がどちら向きになるかを判断する必要があります。
■ まとめ
- 点A:高度が上がるにつれて東風成分が増加する
- 点B:高度が上がるにつれて西風成分が増加する
- 点C:高度が上がるにつれて西風成分が増加する
したがって、条件を満たすのは点Aのみです。
正解は①
この問題で必ず押さえたいこと
温度風の問題では、次の2つを混同しないことが重要です。
- 現在の風向
- 高度が上がるにつれて増える風成分
今回問われているのは、高度が高くなるにつれて東風成分が増加するかです。
また、北半球と南半球で向きの判断が逆になるため、半球の違いにも注意しましょう。
※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。
以上、第63回 一般知識 問10の解説でした!
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